JICA SV(シニアボランテイア)の応募資格は 満40歳から69歳未満(各応募締切時点)で 自分が属する団塊世代も少なくはない。自分は ”定年後の8万時間に挑む” (加藤 仁著・文芸春秋社)に 触発されて応募して来たが、いずこも同じで 簡単なことではないことを日々痛感している。
その一つが語学力。応募要項では スペイン語の能力要請はなく、英語のTOEICが必須であるだけ。駒ヶ根研修所でみっしり2か月間スペイン語漬けにされた後、スペイン語国へ派遣される。派遣先で1か月 さらに研修を受けて、実際の派遣先へ赴任する。駒ヶ根では シニアだけのクラス編成で、正直言って各人の語学力の差は感じられない(というよりも 自分のことで精いっぱだった)。 ところがコロンビアへ来てみると、同期(?)の若い隊員の吸収力は 恐ろしいもので、一挙に差が広がる。SVは、これは本当に千差万別で、駒ヶ根研修を受ける必要がなかった人たちが結構いるのには驚く。 ”大学でスペイン語を勉強していました”、”若いころからメキシコで働いていました”、”スペインで10数年仕事をしていました”、”会社員時代 南米スペイン語圏の仕事をしていました”等々 非常にスペイン語と親しんできたSVが多いことに驚きましたですね。昨年の今頃 初めてスペイン語に触れて、ウノ・ドス・トレスと勉強して今に至っているが、正直なところ ”少なからぬ焦り”が どこか片隅に しぶとく存在するのを感じている。これから応募を考えている諸兄姉は 十分ご留意のほどを とコメントしておきたい。 もう一つは やはり健康問題がある。JICAの健康に関する注意事項は少なからずあり、顧問医のコメントも厳しいものがある。公費で2年間派遣することから 極めて当然ではあるが、残念ながら派遣国で治療を受けることも少なくはないようだ。高血圧の降圧剤等は良くある話のようだが、同じように少なくないのが”歯の治療”で、一応日本にいる間に それなりの治療を受けてきてはいるが、2年間手を加えないでいるSVは あまり多くないように見受けられる。コロンビアの歯の治療技術レベルは、よくわからないから日本できちんと治療しておきましょうね、と言われてせっせと日本の歯科医に通ったが、想像以上に早く治療の必要が出てきて実は ひるんでいた。とうとう 我慢の限界を超えそうなので、夕方 予約なしで近所の歯科医へ行ってきた。 幸い先輩SVが 治療を受けていて歯科医で、英語が通じる看護師がいたので大助かりで、今日は問診と検査のみだったが、明日以降はレントゲン撮影から抜歯へと作業が進みそうで、どんなことになるやら楽しみ半分の気持ちになっている。コロンビアの歯科治療のレベルをこれから体験してゆくわけだが、今日の受け付けや検査・問診は 極めて良好で、英語を介しての質問にも 歯・歯ぐき・骨を図説して わかりやすかった。分業が進んでおり、明日は レントゲンの専門医(?)で 次のステップが始まる。技術レベルは 相当高いよと先輩SV諸氏は 話してくれるが、気がついたところを 追々報告したいと思っている。なお コロンビアはレーシック手術治療に関しても 技術レベルは相当高いものがあり、しかも低価格・短時間で対応するというのが 内外での評判らしく国外からも多く手術を受けに来るそうだ。また アメリカでよく見かけた 歯の矯正治療を受けている子供たちも相当数みかけるし、昼食後の歯磨きを習慣にしているコロンビア人は 職場の例を見ているとかなりの割合に見えてくる。 まあ 仕事もあるが いい経験をさせてもらっていると考えたい。
by sandayori
| 2012-03-02 12:09
|
最新の記事
以前の記事
2014年 01月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 カテゴリ
全体 日本に帰国しました アルゼンチン旅行 コロンビアまで コロンビア ボランテイア仲間 ボランテイアの仕事 カリ市見聞記 コロンビア国内旅行 ボゴタ市見聞記 カリ市での日本食 トレス・クルス カリの生活 フォロー中のブログ
その他のジャンル
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||