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一件 落着
ボランテイアの業務遂行上 少なからぬもめごとが起こる。

たとえば、赴任前に想定していた情報・予定業務と着任後の実際の役割・環境が違いすぎる、
言葉の壁が厚すぎる、カウンターパートと折り合いがつかない、JICA事務所といろんな局面でもめる、
配属先の思惑・期待とずれが出てくる 等々あって当初2年間の予定を短縮(任期短縮、略して任短)する
場合も まれには起こることがある。
  
6月21日(金)に市内ホテルを借りて有料セミナーを行います。当方も昨年同様 講師として準備してくれという話が5月半ばにあった。この件で配属先と大いにもめた(?)顛末を以下記しておきます。

セミナーの題材を考える中で、4月のある時世界銀行の人たちと話していて(通訳付きの昼食会)、日本は過去に戦争があったにもにもかかわらず 成長著しく見事な先進国になりました。その秘訣は何ですか?と聞かれ、コロンビアも一度大きな戦争を経験した方がいいのかも、と軽口を叩きながら 日本の当時は物不足で、つまり非常に大きな世界的需要があり、さらに勤勉な国民性が生産活動に注力したので そのような結果を残せた。しかし20世紀の終わりごろかグローバリゼーションの影響で苦労している、云々の会話を思い出した。

このセミナーでは、そんな日本の過去の歴史に触れながら、失われた20年、今のアベノミクスのデフレ脱却作戦等と、企業が行うべき生産性向上活動としてTQMとシックスシグマ手法を例に挙げる流れを構想して、資料を作りスペイン語翻訳と一緒にカウンターパートへメールしたのが5月28日。
配属先では 新しい大掛かりなプロジェクトも発足しており、そちらに忙殺される同僚も多く、
ボゴタ市での会合が多くカリ市事務所を留守にするケースが増えてきた。
当方は 構想を肉付けするべく日本企業の生産性向上の実態を理解することやアベノミクスの3本の矢の中身をインターネットを利用して整理していた。

6月14日(金)朝 来週のセミナーは予定通りだよね、と担当マネージャーに聞くと、
”エッ、知らないの?8月末に延期されているのよ!”というではないか。
 ここで プツンと来てしまったのが もめごとの発端。
”なぜ知らせないんだ? 誰が知らせる責任があるんだ?自分のカウンターパートは誰なんだ?” と当然の詰問を。
"今日は やる気が無くなった”と捨てぜりふで 午前中に帰宅。もんもんの土曜日曜を過ごす。
 月曜日の朝、何も起きていないので ボゴタに出張中の本来説明すべきとされる同僚にメール。
”これがこの組織の体質ならば今後の協力を見直すぞ云々 ”。  

 
これに対して二つの反応が。メールを送った相手からは、”この事態は本意ではない、本当に申し訳ない”という趣旨。もうひとつは ”なぜJICAに知らせたんだ?なぜ 電話しなかったんだ?”という趣旨。スペイン語がもっと流暢に話せたらなー と強く思った瞬間でもあった。相手の英語は 当方のスペイン語よりはややましな程度。 全員ボゴタ市なので、話は進まず。 当方は連休と合わせて休暇を取って旅行すべく手配。

そして6月24日(月) 朝、蒸し返しの議論、挙句の果ては ”この組織では働く気はないんでしょう?” ”どっちでもいいですよ” とやり返す。木曜日に JICA調整員が来るのでそこで、はっきりさせましょう、で終了。

そして今日27日(木) 当方寄りは はるかに流暢なスペイン語を話す調整員と配属先責任者と会談、結局
"コミュにケーション不足だったことは済まないことだった、さらに 月曜日は感情に走りすぎた言い方だった。
いづれも謝罪する(disculparse).” そのうえで2ヶ月半、うまくやって行きましょう という事。

セミナーは9月14日15日に行う予定であることも カウンターパートも、同席したH.M氏であることを確認して、この会談は終了した。確認のため議事録を出してくれるとの事。調整員氏の協力に感謝。

  
以上 長々と書いたが、忘備碌として、また ボランテイアの活動の一端の報告として 残しておきます。
   
by sandayori | 2013-06-28 06:25 | ボランテイアの仕事


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